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●動物・植物の名前は大きく分けると、生物学の世界(図鑑、論文等)で使用される「標準和名(和名)」と、広く一般社会または、各地方で使用されている「呼び名」の2つに分けられます。 「呼び名」は地方によって様々に異なるのが特徴で、これを生物学の世界では、《地方名》と呼んでいますが、「国語学」や「言語学」の研究者は《方言》のなかに含めています。
生物学で使用されている「標準和名」も、その大部分は、もともと《地方名》の中から広く一般に知られているものを学者が選択したものです。ですから、どちらも《和名》として同等に扱われるべきなのですが、《地方名》を重要視する生物学者は少なく、生物の知識が乏しい国語・言語学の関係者によって《地方名》の収集がなされました。その結果、同名異種による分類の間違いや類と種の判別違いなどの問題が生じてしまいました。
生物学上、標準となる「和名」は必要なのですが、いざ各地方へいくと「標準和名」が通じないことが多々あります。(特に水産関係)また、《地方名》を整理分析すると、地方名の語源がその動植物の生態や形態からきているものが多く、生物学的にも重要な研究材料になることがわかってきました。
しかし、教育環境が整い、TV等情報網の発達によって「標準和名」が浸透している現在では、貴重な動植物の《地方名》は真っ先に消えて忘れられていくのが現状です。日本語の原点とも言える動植物の《地方名》を正しく記録していくことは、今後の生物学・国語言語学の研究を進める上で重要項目の一つになると思われます。
少しでも多くの方が動植物の《地方名》に関心を持って頂き、《地方名》に対する認識が変われば幸いです。
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